教養学科は新規募集を停止し、教育協働学科に改組しました。

教養学科について

学科長あいさつ

「自由な教養人」であるために

教養学科長  安部 文司

教養学科長
安部 文司

 教養学科は、人間科学専攻、文化研究専攻(日本・アジア言語文化コース、欧米言語文化コース、社会文化コース)、数理科学専攻、自然研究専攻、情報科学専攻、健康生活科学専攻、スポーツ専攻、芸術専攻(芸術学コース、音楽コース、美術・書道コース)の9専攻からなります。まさにミニ総合大学と言って良い陣容です。この多くの専門分野からなる総合性を活かし、教養学科では、1988年の創設以来、幅広い教養を基礎に深く専門を究める、いわゆるT型人材の養成を目指してきました。教養学科は、リベラル・アーツ(教養)教育を行う、国立大学ではユニークな学科として、優れた人材を多様な分野に輩出してきています。リベラル・アーツは、もともとは古代ギリシアにおいて「奴隷の専門技能」と対比される「自由人として身につけておくべき学問」を指しました。それがのちに「人を自由にする学問」を意味するものとして、中世の大学成立以来、欧米では学士課程教育の中核として展開されてきました。

 教養学科では、なぜ教養教育を重視するのでしょうか。英語で教養人のことをa cultured personとか
a cultivated personと言います。動詞のcultureもcultivateも原義は同じ「耕す」です。つまり教養人とは自らを耕して人格を高めた人を意味します。教養とは自ら考えるための基盤であり、他律でなく自律によって人格を完成に向けて陶冶するもの、ただ生きるのではなく、「よく生きる」ための力となるものです。自ら考え、自ら律することによって人は自由になるのです。だからこそリベラル・アーツが「人を自由にする学問」を意味するようになったのです。

 専門はもちろん大事です。しかし専門からしか発想できなくなるあまり、大局的な判断ができなくなってしまうこともありえます。そのような「専門の奴隷」にならないためにもまずは「自由な教養人」であること。それが教養教育が養成しようとする人材像です。